加賀イノベーションセンター

北陸初である国家戦略特区に指定された加賀市で、新しいビジネスが生まれる場所、新たなコミュニティやつながりが生まれる拠点として、旧加賀市民病院を一部改修整備された施設「かが交流プラザさくら」。本計画はこのビジネス・コミュニティ拠点施設のうち未使用となっていたエリアを拡張・再整備する計画である。
改修前は個室が並ぶ閉鎖的な病室空間であったが、壁を取り除き一体的な空間として整備したオープンスペースはひと・もの・ことの化学反応を誘発するプラットフォームとなる。各所に段差や小上がり、オープンキッチン、掲示壁、間仕切りカーテン、家具を設け、これらは様々な使い方や利用者の居場所、空間のアクセントとなり、利用者のフレキシビリティを高め、新たな発想、創造を誘発するエッセンスとなる。
仕上げはコンクリート、鉄、木を基調とし、素材感を活かした材料を選定することで利用者の創造力を高め、一体空間の中で天井高さや仕上げ材料の変化で領域を作り、活動に合わせて空間を選択できるよう配慮している。