Works
箔座 ひかり蔵
重伝建地区のひがしの茶屋街に立地した箔の展示・小売店舗である。箔屋ということで、中庭にひっそり建つ蔵を金箔で飾ることとした。完成した金箔の蔵は陰影の濃い空間の中で味わい深い華やかさと静けさを佇んでおり、表通りからは細い格子を通して、かすかに光を感じる程度である。
重伝建地区に立地しているため、外観は伝統の保存と修復が求められ、インテリアは建築の空間・形態は保存しつつ、使用用途に合わせた若干の改変が認められている。そのため外観は保存・修復し、インテリアは展示・店舗として使用できるよう改修を行った。 1階の表通りに面した1部屋を残し、中庭を囲む和室は黒御影石貼の床とし、自由に店内を廻ることができる。また玄関上の吹抜は昔とかわらず光箱として継承している。中庭へは自由に出入りすることができ、金箔を貼った蔵は、伝統文化と現代のデザインや技術との融合を感じられる。2階は一部を吹抜とし、地域の作家の作品などを展示するギャラリーとしている。
石川県金沢市
構造 : 木造
規模 : 地上3階
延床面積 : 381㎡
構造 : 木造
規模 : 地上3階
延床面積 : 381㎡
受賞歴
日本建築学会北陸支部 北陸建築文化賞(2009)
石川県インテリアデザイン賞(1999)