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石川県直江庁舎

石川県直江庁舎

旧石川県県央土木総合事務所は老朽化が進み、管轄区域の変更による課題を解消するため、金沢市直江地区に移転・改築されました。新庁舎は交通アクセスの良さや来訪者の利便性向上、災害時の連携強化を目的として、県央農林総合事務所との合築が行われています。建物はシンプルなL型配置とされ、災害対策拠点として十分な外部空間と駐車スペースを確保しています。南面は水平・垂直ルーバー、東西面は断熱性の高い壁面で直射日光の熱負荷を軽減しています。

日差しを制御するスクリーンを南面に設け、北面には均一な光を取り込むカーテンウォールを採用し、省エネルギー性能が高められています。北側のエントランスは熱線反射ガラスによって明るく爽やかな印象を作り出しています。庁舎棟には上質なタイルを使用し、庁舎建築としての品格が強調されています。車庫棟は親しみやすいアースカラーと正方形の窓によってスケール感が調整され、敷地周辺では緑化を進め、周辺景観に配慮されています。

エントランスホールは吹き抜け構造で、多様な材料を用いることで合同庁舎としての多様性と品格を表現しています。執務ゾーンは機能性を重視してシンプルに仕上げられていますが、来庁者が往来する中廊下には県産材の木ルーバーが採用され、県産材への親しみを促す空間として設計されています。

 

石川県金沢市
構造 : 鉄骨造
規模 : 4階建て(庁舎棟:4階建て、車庫棟:3階建て)
延床面積 : 8,301.35㎡(庁舎棟:6,080.88㎡、車庫棟:2,220.47㎡)
用途 : 事務所
受賞歴

第33回いしかわ広告景観賞 「日本屋外広告業団体連合会賞」
第41回石川建築賞 「入選」

石川県直江庁舎
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