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クロスランドおやべ

クロスランドおやべ

近隣地で2本の高速道路が十字交差することから、地域間の交流拠点として計画された複合施設である。施設は、多目的大ホールと音楽ホールを持つセンター部、展望台と博物展示のタワー部、直径180mの円形広場、バットゴルフ場、サイクリング公園、児童遊園、周遊散策道などからなり、集落性のないことで有名な砺波散居村の中心域の広大な敷地に分散立地している。

近年、「ふれあい」「交流」をテーマにした施設整備は多いが、理念やソフトが試行過程にあるため、ハード面が不明瞭になりがちである。当クロスランドおやべでは、全体を小矢部市民の「家」と捉え、市民家族間のふれあい・交流と、他市町村からの来訪者とのふれあい・交流が容易で快適にできる「家づくり」を考えた。

一般にこういった施設は都心域に立地するが、ここは田園地帯という特異さゆえに、母屋、家、作業場、蔵、主庭、前庭などが分散立地する砺波散居村の特徴的な1住戸のアップサイジングを計画の基本とした。

その結果、環境に馴染むとともに、運営のソフトサイドとも高め合うことができ、利用度の高い地域のシンボル施設になりつつある。

富山県小矢部市
構造 : RC/SRC造
階数 : 地上3階地下1階/地上5階
延床面積 : 8,056㎡/1,688㎡
用途 : 博物館・イベントホール・展望塔
受賞歴

日本建築学会作品選集(1997)
中部建築賞(1994)
富山うるおい文化賞(1994)

クロスランドおやべ

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