Works
金沢工業大学21号館
キャンパス計画では正課の授業時間に使用する教室・実験室・演習室の充実は当然として、休み時間や放課後などの正課外の時間を過ごす場所の充実も重要である。前者をフォーマルな教育空間と呼ぶならば、後者はキャンパス内のインフォーマルな生活空間と言える。当21号館の用途は食堂とカフェ、書籍・文具の売店、下宿・旅行のサービス、会議室などであり、図書館、自習室、工房、クラブ室、展示室などと共にキャンパスライフを支える基幹空間である。設計に際してこのことを踏まえつつ次の2点に留意した。
1)大空間でありながら柱が立ち並び木漏れ陽落ちる林のような空間とし、さらに全席に情報コンセントを配した。その結果食事時はもちろん、朝から夜まで学生がたむろし、会話や資料作成やチームミーティングが盛んな自学自習のラウンジになっている。
2)建築が持つべきエコ性能としてCO2削減28%、CASBEE・Aランクを達成。それの見える化のデザインとしてパネル・ルーバー・緑化などのダブルスキンを採用した。
こうした一つ一つの積み重ねが全体としてインテリジェントな滞留のキャンパスを作ると思う。
石川県野々市市
構造 : 鉄骨鉄筋コンクリート造
規模 : 地上6階/地下1階
延床面積 : 8,967㎡
用途 : 大学 ( 食堂・売店 )
構造 : 鉄骨鉄筋コンクリート造
規模 : 地上6階/地下1階
延床面積 : 8,967㎡
用途 : 大学 ( 食堂・売店 )
受賞歴
石川建築賞 優秀賞(2012)