Works
金沢工業大学23号館
大谷幸夫氏設計の北校地に対し、東校地は水野一郎が1988年からキャンパス設計を進め、23号館の完成により、2階で北・東・高専の3校地が直接繋がるキャンパスの交差点が生まれた。これによってキャンパス全体が完結し、東校地には校舎群が建ち並ぶ300mの連続ファサードが生まれた。
主用途は講義棟であるが、スタジオやラウンジや交流ホールなどの学生主体利用の空間を散在させ、フォーマルな授業時間とは別に、個人レッスンやワークショップやサークル活動などのインフォーマルな学習の場を多様に設けることで、学生の能動的な学びの場としている。
雨雪の多い北陸ではキャンパスの動線を担う媒体空間は重要であり、商家の土間にヒントを得た屋内広場や雁木にヒントを得た回廊などの媒体空間によって、他施設との連携をとっている。また、媒体空間づくりにおいては、単に流動への対応のみならず、休息・会話・学習などができる滞留空間づくりも大切にしてきた。その結果、講義時間以外にも学生が学内に滞留し、学び活動する時間が増え、学生同士、教員や事務職員との交流も生まれている。
石川県野々市市
構造 : 鉄骨造
規模 : 地上5階/地下1階
延床面積 : 13,241㎡
用途 : 大学 ( 講義棟 )
構造 : 鉄骨造
規模 : 地上5階/地下1階
延床面積 : 13,241㎡
用途 : 大学 ( 講義棟 )
受賞歴
第35回 石川建築賞 優秀賞