能登食祭市場

七尾港の倉庫街並みや魚港市場のイメージが、デザインの基本コンセプトとなっている。また、各店舗の外観はそのままさざ波を表現し、通路やアトリウムのトップライト（換気窓）部分は、さざ波に背や尾を見せる魚の形態をモチーフとしている。一目でこの施設がフィッシャーマンズ・ワーフであることが分かり、さらに地域のランドマークとなるようにデザインされた。
桟橋や荷揚場といった特殊な地盤条件に配慮し、構造計画も慎重に進められた。バランストラス構造を採用することで、かもめが羽ばたくような鉄骨架構が内部空間に動きを感じさせ、街並みの賑わいを一層引き立てている。